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ATMだけではない!「現金を引き出せる場所」は増加傾向に

ATMだけではない!「現金を引き出せる場所」は増加傾向に
 2019年の春から、駅の券売機で現金を引き出せる日本初のサービスが予定されています。低金利で銀行の収益環境が厳しさを増しATMの削減、手数料の値上げなどが進む中、新たな現金の引出し手段として注目されそうです。

スマホとQRコードの組み合わせで引き出す

 このサービスは、東京急行電鉄(東急)が、GMOペイメントゲートウェイ、横浜銀行、ゆうちょ銀行と協力して開発するもの。東急線各駅の券売機で、スマホを使って銀行預金の引き出しができる「キャッシュアウトサービス」と呼ばれます。

 現金を引き出すための手順は次の通りです。

 
1.スマホにアプリをダウンロード
2.引出し金額を入力後、QRコードを発行
3.駅の券売機でQRコードを読み取り
4.現金の引き出し


 サービスの仕組みとしては、GMOペイメントゲートウェイと横浜銀行が共同で開発した、「銀行Pay」(スマホアプリを使って、紐付けた預金口座から即時引き落としするもの)がベースとなっています。

 スマホとQRコードの組み合わせのため、引き出しにかかる操作や時間などは、ATMよりも使い勝手は良いと思われます。利用可能時間や利用限度額は、2018年度中に行われる東急線の駅券売機での実証実験の結果で決まる模様です。さらに、他の事業者にもこの仕組みを提供して、東急線以外での利用も検討されています。

レジで現金が引き出せるサービスも

 駅の券売機を使ったキャッシュアウトサービスは、東急が国内で初になりますが、2018年4月より、一足先にイオンがキャッシュアウトサービスを開始しています。こちらは、イオン店舗のサービスカウンターのレジで現金が引き出せるもの。

 イオンのキャッシュアウトは、スマホとQRコードの組み合わせではなく、「J-Debit(デビットカード)」の決済機能を広げたものです。スマホを持たない人でも、銀行のキャッシュカードがあれば、J-Debitの機能を利用して現金が引き出せます。

 引き出せる額は、1回あたり千円単位で上限は3万円。レジで「キャッシュアウトをJ-Debitで」と伝えた上でキャッシュカードを提示。金額を確認して暗証番号を入力すると、レジで現金が受け取れます。

 イオンや東急でのキャッシュアウトアービスは、2017年4月に施行された銀行法の改正によって実現したもの。近くに銀行ATMのない地域に住む人や、健康上の理由で現金の引き出しに行くのが負担のある人にはニーズがありそうです。

 最近の金融サービスは、国の後押しもあって“キャッシュレス”が主流です。とはいえ、キャッシュレスが広く浸透するには、システムや利用者の意識などのハードルがあります。急に現金が必要なときに、公共の場や身近な店舗で引き出しができることは、歓迎すべき新しい金融サービスといえるでしょう。


(高橋浩史 FPライフレックス代表)

2018.7.30

(出典:FPS-net http://www.fps-net.com/

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