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6割の企業が「リファラル採用」実施と回答

6割の企業が「リファラル採用」実施と回答

リファラル採用の長所は定着率が高いこと

 昨年12月26日、厚生労働省から発表された平成29年11月の有効求人倍率は1.56倍で前月比0.01ポイント上昇、また同日に総務省から発表された同年11月の完全失業率は2.7%で前月比0.1ポイント低下(いずれも季節調整値)。有効求人倍率はバブル期を超えており、完全失業率が2%台だったのは20年以上も前のことであるから、雇用情勢の改善が確実に進んでいることがわかる。
 とくに中小企業においては人手不足感が強まってきており、費用も時間もかかる中で試行錯誤しながら採用活動を行っているが、なかなか思ったような人材が採用できない、採用しても定着しないことに悩んでいる経営者は多い。そのような中で近年は「リファラル採用が最適な方法」という意見が増えてきているようだ。
 「リファラル採用(リファラルリクルーティング、社員紹介採用)」とは、社員に人材を紹介・推薦してもらう採用手法のこと。縁故採用の一種だが、社内幹部や得意先の強い推薦で能力は二の次で採用するのとは違い、社内の人脈をフルに活用して、信頼できる紹介者が推薦する一定以上の資質を満たした応募者を面接するというもの。企業文化にマッチした人材を採用でき、定着率も高い傾向にある。
 実際にエン・ジャパン株式会社が運営する人事担当者向け中途採用支援サイト『エン 人事のミカタ』上で、同サイトを利用している企業を対象に「リファラル(社員紹介)採用」に関するアンケート調査を行ったところ、約500社(うち8割は従業員300名以下の中小企業)から回答があった。
 約6割の企業がリファラルによる中途採用を実施しており、実施したおもな理由は「社員紹介で採用した社員は、入社後に定着・活躍しやすいため」(59%)、「採用コストを下げるため」(56%)、「採用成功の確率が高いため」(51%)、「採用ミスマッチを防ぐため」(44%)、「求人を出しても、応募者が集まりにくいため」(43%)であった。

不採用にした場合、紹介者と応募者の関係悪化を懸念

 「入社後に定着・活躍しやすい」という理由に関して次のような意見も寄せられている。「紹介した社員も気に掛けてフォローしてくれるので、定着に繋がっている」「既存社員から職場環境などを聞き、納得した上で応募してくるため、短期間での離職は少ない」「紹介は紹介する人、される人、会社それぞれの信用でなりたっており、いい人材が集まりやすい」――これらの意見を読むと、すぐにでもリファラル採用を導入したほうがいいと思われるが、メリットばかりではないのでその点は注意しなければならない。
 デメリットに想定されることへの質問に対しては、「不採用による、紹介した社員と応募者の関係悪化」(53%)を挙げる回答が多い。紹介する社員側も応募者には神経をつかうところであり、人事担当者は事前に制度の趣旨をよく説明しておく必要がある。次に想定されるのは「紹介した社員の退職による、応募者のモチベーションダウン」(34%)であった。
 なお、実施企業のうちリファラル採用が成功した場合に紹介した社員へインセンティブを支給していると回答したのは44%。具体的な支給額は「3万円~10万円」(52%)が最多で、「3万円以内」(28%)、「10万円~30万円」(24%)を併せると9割以上となり、ある程度のインセンティブはあったほうが望ましいと思われる。
 リファラル採用を導入し、社員にインセンティブを支給するほうが採用コストも抑えることができるので、さらにその浮いた費用を社員に還元すればその後も同じような良い連鎖が起きる可能性は高いと思われる。社員がインセンティブ目的で応募者探しに奔走しては本末転倒だが、人材確保に困っている中小企業にはリファラル採用の検討をぜひともお勧めしたい。

参照:エン・ジャパン株式会社「リファラル採用(社員紹介)意識調査」


(庄司 英尚 株式会社アイウェーブ代表取締役、庄司社会保険労務士事務所 所長)
2018.1.15
(出典:FPS-net http://www.fps-net.com/

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