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最近話題のロボアドバイザー、課題は多いが将来に期待

最近話題のロボアドバイザー、課題は多いが将来に期待

人工知能が資産運用を支援する、ロボアドバイザーとは

 最近は何かと人工知能(AI)が話題になっていますが、常に感情に左右されることがなく、最も合理的な投資判断を持続できる人工知能は、人間よりも安定した高い運用成績を上げるレベルとなっており、すでに多くの企業がロボアドバイザーのサービスを提供しています。
 ロボアドバイザーは主に「委託型」と「提案型」に分類されますが、ロボアドバイザーの詳細については、今週のトピックス№3420をご参照ください。
 なお、「提案型」のロボアドバイザーが提示してくれる投資商品は、最適な投資商品と言うよりも自社の取扱商品を優先的に販売するための広告的要素が強いように思われます。そこで本稿では、「委託型」のロボアドバイザーを前提として説明したいと思います。
 「委託型」のロボアドバイザーは、人工知能に資産運用を丸投げするイメージです。設定時に簡単な質問に答えておくだけで、人工知能が自動で資産運用してくれますので、誰でも楽に資産運用ができるようになったと、メリットに感じる場合が多いでしょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISAを利用できないのが残念

 「委託型」のロボアドバイザーは、ほったらかしも可能なので、手間がかからず便利に思えますが、国の非課税制度であるiDeCoやNISAを利用することができないので、運用益からその都度源泉徴収され、手数料も負担しなければなりません。その上、外国税額が徴収された場合の二重課税の調整には、確定申告も必要であることが難点となっています。
 例えば、一番人気のロボアドバイザー「Wealth Navi」の場合、外国のETFに投資するため、外国配当から10%の源泉徴収があり、その課税後に国内分の20%徴収がされてしまい、さらに年間手数料が0.61~1.14%かかります(外国税は課税されない場合もありますが、外国税が課税された場合は、確定申告をすれば「外国税額控除」の適用を受けることができます)。
 これに比べてiDeCoやNISAは、税金や手数料がかかる場合も極めて低額であり、さらにiDeCoは毎月の掛金が所得控除の対象にもなるので大変有利となっています。ロボアドバイザーはよほどの運用成績で上回らない限り、長期投資になるほど大差がついてしまいます。

まだまだ課題は多いが、将来に期待も

 現状において国の非課税制度が利用できないロボアドバイザーは、iDeCoやNISAの利用限度額を使い切った場合等でなければ出番は限られることになります。しかし、今後も続く技術革新により、ロボアドバイザーの進歩は間違いなく、近い将来必ずロボアドバイザーの利便性や運用実績は国に認められるようになり、平成30年から始まる「つみたてNISA」などの対象商品にいずれ選ばれる可能性もあると思います。
 金融資産の運用は、人間よりも感情に左右されない人工知能の方が得意です。その高い運用成績に加えて非課税商品が充実するようになれば、資産運用はロボアドバイザーにすべて任せることが当たり前になっていくのではないでしょうか。これからのロボアドバイザーに大いに期待しましょう。


(小林 章一 税理士法人オペラ会計事務所 代表社員・税理士 TKC全国会会員)
2017.11.13
(出典:FPS-net http://www.fps-net.com/

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